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公民館ワークショプ2023、西那須野公民館編

 


本題前に、古きを懐かしんで、、

市内公民館で公民館プログラミングワークショップを始めて4シーズン目となる。初期の頃からメインの講師は私、メンターとしてあらた君に入ってもらっていたが、この日、初めてあらた君にメインの講師をやってもらった。公民館ワークショップではViscuitをやっているが、あらた君は数ヶ月前にViscuitファリシテータ講習会を受講しているので、もはやメンターとしてだけではもったいなくメインの講師をお願いしてみた。

「公民館ワークショップ」と呼んでいるこのイベントは、那須塩原市の公民館のうち、隣接する小学校を持つ公民館がその小学校児童向けに主催する体験イベントの1コマとして開催されている。この体験イベントは1年を通して10個程度の様々な体験コースが用意されていて、例えば近くの博物館見学に行ったり、輪ゴム鉄砲工作や公民館の花壇への花植えを体験できる。ただ内容は公民館毎に決める必要があるため、担当の方にとってはネタをそろえるのが大変とのことだ。私に声がかかったのは2019年頃で、おそらく南小学校のコンピュータクラブで講師をしていることが伝わったと思う。

ワークショップを初めて2シーズンは南公民館だけで開催していたが、昨年度からは他の公民館からもお声がけいただき、2022年度は5か所、今年度は7か所10回となった。これができた背景は、Viscuitの環境と内容が安定して来たこともあるが、メンターとしてあらた君が加入してくれたことで、私の負担が減ったことが大きな理由だ。小学校コンピュータクラブと違い、集まる子はプログラミングだけがやりたくて来ているわけではないので、子供達をどう集中させ続けるかを考えたことをよく覚えている。今回、彼がメインで講師をやってくれたことで心身に余裕ができ、彼のサポートをしつつ、会自体を俯瞰でしたり、子供達との接触する時間を増やすことができた。彼には感謝したい。

さて、西那須野公民館編は、、

さて前置きがながくなってしまったが、今回は西那須野駅に近い西那須野公民館での開催で、参加者は23名だった。西那須野公民館の隣接小学校は東小学校である。この地域では比較的大きい学校になるが、23名と多くの参加者にちょっと驚いた。ただ東小学校ではすでにmicro:bit を使った体験授業を実施していたり、卒園生が多く在籍すると聞く西那須野幼稚園では、かなり前からViscuitプログラミングを教科の1つとして実践されているので、参加者が多いのは納得できるところ。またViscuit経験者も多いと予想していたが、なんとほぼ全員が経験者だった。この西那須野幼稚園でのViscuit活動は素晴らしく、長い年月やっていることもあるが、幼稚園の先生が自分で教えるという体制を整えている点が素晴らしい。大いに参考にさせてもらっている取り組みだ。そのため人数は多いものの、その分経験者数が多いのでワークショップとしては好条件だった。結果として滞ることなくスムースに進めることができた。また直前に聞いたことだけど、西那須野公民館行事には近隣の大学生がボランティアとしてサポートに来てくれるようで、この日も3名の学生さんが参加してくれた。Viscuit経験者こそいなかったが、子供達のちょっとしたお願いは大学生が対応してくれて、これもまたスムースな進行の助力となった。

 

あらた君ワークショップと子供たちの作品

この経験者の多さからViscuitの手順で引っかかってしまう子は皆無だった。何人かは久しぶりだから忘れたと言っていたが、ちょっとちょっとぉ5年前程度でしょ、と突っ込みたくなった。まあほんとに忘れていた子もいたので、周りの子に声をかけてサポートしてもらいながら進めることができた。

あらた君は冒頭に「お弁当箱」を入れてきた。お弁当箱は別の機会にとっておきたいという気持ちからワークショップで扱ったのは一度だけという、私にとってはレアアイテムだけど、Viscuitを忘れた子にはよいリハビリになっていたようだ。それと公民館職員やボランティア大学生にはビジュアル的な楽しさから受けがよかった。その後三角形からパックマン、クリスマスのViscuitランド、最後は風車という王道で疾走した。

そして子供たちの作品も目を惹くものが多く、特に秀逸だったのはランドでの絵の質の高さで、ほんとに多くの子が詳細に丁寧にクリスマスアイテムを描いてくれた。中にはランドということを忘れて、四角ブロックで地面を作り、そこにクリスマスツリーが立つという成長する木を描いた子もいて、Viscuitの浸透度高さを印象付けられた。

予定の時間通りにワークショップは終了し、大学生の感想をいただき、全終了となった。初のメイン講師はどうだったかは本人が何かの形で表に出すだろうから私からはノーコメントとする。

継続させる凄み

「継続は力なり」と続けることの大切さは誰しも知っているところだが、実践するのは難しいことも知っている。この日のVIscuitの浸透度はまさに継続してきたことの成果といえるし、もしこのまま継続すればこの子達が高校生、大学生になった時に、今回来てくれた学生のみなさんのポジティブな反応にテクニカルな加算ができるようになっていくだろう。役割は循環するが、一人に着目すれば直線に進んでいく川のようである。意味もなく堰き止められてはならない。そうならないよう、役割の循環とは別に、低回転でも太いトルクで回すパワーのあるエンジンも必要になってくる。
今回、参加してくれた学生のみなさんと、それを取り計らっていただいた公民館職員にお礼をしたい。

 

今年度の公民館Viscuitワークショップはこれで完了となる。*1来年度も招待されることをドキドキしながら待ちつつ、後日、あらた君とふりかえりたいと思う。

*1:公民館ワークショップとしてはこの時点であと一回 micro:bit ワークショップが残っています。